生コンクリート工場では主に、製造、品質管理(試験)、運搬(ドライバー)の仕事があります。
生コンの原料である、セメント、水、砂、砂利、及び性質を決める薬剤を正確に計量し、プラントの大型ミキサーで練り混ぜてからミキサー車に投入します。製造はコンピュータによる自動生産システムで行い、製造から出荷までを一人で操作しています。
製造担当者は、たくさんのモニターで生コンの品質や工程を監視しています。また気候や気温、現場ごとの運搬時間や生コンの使用方法を考慮して水分量を変えることで生コンの硬さを調整します。砂利や砂の水分量は常に変動しており、調整することは大変ですが、たちまち目に見える品質に関係する仕事です。
試験課では生コンの品質管理を担っています。
①材料受入検査
砂利、砂などの材料が規格の通りであるかを検査します。
②生コン品質試験
製造した生コンが、規定を満たしているかを生コン工場や施工現場で試験します。
また製造した生コンを保管しておき、機械で圧力をかけて耐荷重が規定を満たしているかを試験します。
③配合設計
工事現場に合わせて適切な生コンの配合設計を行います。
また、性能を高める薬剤を使用することで、より高性能・高機能な生コンを設計します。
安心安全な生コンを届けるため、生コンのことを最も良く知るエキスパートです。
④試し練り試験
試し練りは、出荷予定の生コンが、注文通りの品質となっているか事前に試験します。
生コンを運搬するドライバーは、コンクリートミキサー車で生コンを工事現場に運びます。
運搬に時間がかかると、生コンクリートの品質が変わるため、速やかに移動し引き渡します。引き渡し方法は工事現場により様々であり、経験を積むことで引き渡し終了までの時間が早くなります。
ミキサー車のドライバーは、工事現場で直接お客様と対面しますので、工場の営業的な役割も担っているといえます。